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「本を読みなさい」はやる気を失わせる
「勉強しなさい」と言われると、なぜかやる気がなくなる。
本当はやろうと思っていたのに、言われた瞬間に気持ちが冷めてしまう。
私たちも学生の頃によく経験したことです。
読書も、まったく同じです。
「うちの子、本を読まないんです…」という親の悩み
- 本を勧めても見向きもしない
- ゲームや動画ばかり
- 読書習慣をつけたいのに、うまくいかない
そんなとき、つい言ってしまうのが「本を読みなさい」ということばですよね。
読書は大事。
将来のためにも必要。
だからこそ、言っている
その気持ちは、とても自然です。
でもその声かけ、逆効果になることがあります
子どもにとって、
- 「勉強しなさい」
- 「本を読みなさい」
この2つは、ほぼ同じ意味で届きます。
どちらも「正しいことだけど、今はやりたくないこと」。
言われるほど、
- やらされている気がする
- 期待に応えなきゃいけない
- できない自分が嫌になる
そんなイライラが積み重なっていきます。
体験談|あれこれ読ませようと必死だった頃の話
正直に言うと、私も「本を読んでほしい」と必死になっていた時期がありました。
評判のいい児童書を探しては、「これならきっと読むはず」と本棚に並べる。
読み聞かせも工夫して、感想も聞いて。
でも、子どもはほとんど手に取ってくれませんでした。
頑張るほど、距離ができていた
今振り返ると、子どもは本を避けていたというより、「読ませようとする私」から離れていたのだと思います。
- 「どうだった?」と聞きすぎていた
- 読まないと、イライラしてしまう
- 期待が、態度や空気に出ていた
その空気は、きっと子どもにも伝わっていました。
なぜ「正しい声かけ」が、やる気を奪うのか
人はもともと、
- 自分で決めたこと → やる気が出る
- 誰かに決められたこと → やる気が下がる
という性質があります。
これは、子どもだけでなく大人も同じです。
読書も、「やらされるもの」になった瞬間に、楽しさを失います。
やめたのは、「読ませようとすること」
あるとき、本を勧めるのも、声をかけるのもやめてみました。
- 本棚に並べるだけ
- 読み聞かせも無理にしない
- 読まなくても、何も言わない
すると不思議なことに、ある日、なにげなくその本を開いていました。
読書が嫌いな子どもへの接し方
「言わない」は、何もしないことではありません
ここで大切なのは、「言わない=放っておく」ではない、ということです。
実際には、
- 本は目につく場所に置いている
- 読書の時間や空気は守っている
- 親はスマホではなく本を読んでいる
つまり、環境は整えたまま、口出ししない状態です。
これは、何もしないことではなく、やり方を変えただけです。
「読ませようとしない」を選ぶ
読書嫌いな子への第一歩は、あえて何も言わないことです。
- 本を読ませようとしない
- 読まなくても責めない
- 親が静かに本を読む
読書を「指導」から外し、生活の中の自然な行動に戻してあげます。
声をかけるなら、命令ではなく「気づき」
どうしても声をかけたいときは、評価や命令ではなく、事実だけ。
- 「静かだなと思ったら、読んでたんだね」
- 「その本、表紙がおもしろそうだね」
「読む/読まない」を判断しない言葉が、読書を安心できるものにします。
見えない変化は、あとから気づく
読ませようとするのをやめたあと、すぐに変化があったわけではありません。
でも、
- 本の前で立ち止まる時間が増えた
- ページをめくる真似をしていた
- 表紙を眺めていた
そんな小さな変化が、あとから思い返すと、ちゃんとありました。
まとめ
「本を読みなさい」という言葉は、実は「勉強しなさい」ととてもよく似ています。
言われた瞬間にやる気がしぼんでしまうのも、決してその子の問題ではありません。
正しいはずの声かけが、かえってやる気を奪ってしまうこともあるのです。
だからこそ、読書嫌いな子には
「言わない」という選択が、静かに効くことがあります。
何もしない、という意味ではありません。
信じて待つ。
環境だけ整えておく。
その時間が、子どもが「自分から読む」ための準備になることもあるのです。
こちらの記事ではさらに具体的に、子どもが本を読まない8つの理由とその対策について書いています。
もっと深く知りたい方はこちらへ
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