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歴史小説というと「難しい」「退屈そう」と思われがちですが、実は、歴史小説は最高のエンターテイメント!
「歴史はちょっと苦手だな…」という子でも大丈夫です!今回は、読書が苦手な中高生でもスッと入りやすい5冊を厳選。エンタメ性が高く、面白くて物語に思わず引き込まれていまう作品を紹介します。
「面白い!」と思える1冊に出会えたら、それが読書好きへの第一歩です。
目次
1. 『戦国スナイパー』柳内たくみ
時代設定:戦国時代
現代の自衛官が戦国時代にタイムスリップ!銃を手に、戦国武将たちと命を懸けて戦う。そんなスリル満点の設定が魅力です。
突然戦国時代に一人放り込まれた陸上自衛隊員・笠間慶一郎二等陸曹。彼がたまたま命を助けたのはあの織田信長! 狙撃手としての腕を買われた慶一郎は信長配下の武将・佐々成政の下で鉄砲隊の編制を任され、さらに信長を狙う刺客たちとも死闘を演じる……。慶一郎は銃一丁で戦国の世を生き抜けるのか――?
2. 『燃えよ剣』司馬遼太郎
時代設定:江戸時代(幕末)
新選組副長・土方歳三の生きざまを描いた不朽の名作。「己の信じた道を貫く」というテーマは、今を生きる私たちにも強く響きます。
今回紹介するほかの4冊よりは少し読み応えがありますが、一度読み始めたら止まらない「王道」の面白さがあります。映画版、コミック版もあり。
幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く。武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ”は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげ、己れも思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆく。「竜馬がゆく」と並び、“幕末もの”の頂点をなす長編。
新撰組に関するもう少し易しめの本をお探しの方はこちらをご覧ください。
小中学生向けの「新撰組」の本
3. 『大名倒産』浅田次郎
時代設定:江戸時代
シリアスな題材ながらも、主人公が借金返済のために知恵と勇気を振り絞って奮闘する姿が、コミカルかつ痛快に描かれています。笑いあり涙ありの人情コメディで、浅田次郎らしい温かさが心に残ります。映画にもなった人気作。
260年の泰平の間に、積もり積もった借金はなんと25万両!この世のものとは思えぬ負債を知った長男はショックで急死してしまった。丹生山松平家12代当主は、次男三男を飛び越えて庶子の四男・小四郎に後を継がせて隠居すると、ひそかに「大名倒産」の準備を進め……
何も知らずに大名家の家督を継いでしまった21歳の小四郎、糞がつくほどの真面目さ誠実さを武器になんとか倒産を防ごうと必死の「経営再建」に乗り出すが。
参勤行列を整える金にも困窮つつ、三万石の御領国・丹生山へ初のお国入りをした小四郎は倹約また倹約、殖産産業の鮭の養殖、国家老も商人も巻き込んでなりふり構わぬ金策。しかし焼け石に水…健気な若殿の大逆転はなるのか。
万策尽きた時、人の世を眺めていた七福神たちが動き出す!?
<逃げ切りを目指す親世代ⅤS巨大な負債を押し付けられた若者>
笑いと涙がてんこ盛りの豪華エンターテインメント!!
4. 『超高速!参勤交代』土橋章宏
時代設定:江戸時代
「参勤交代」と言えば、大名行列が時間をかけて江戸へ向かう、大変な行事。しかし、この小説では、東北のとある弱小藩が意地悪な無理難題を突きつけられます。
知恵と工夫、そして何より藩のメンバーのチームワークで、この「超高速」な参勤交代を成し遂げようとする姿が、コミカルでありながらも感動的。映画版もあります。
東北の湯長谷藩は、ある日お上から謂われのない難癖をつけられ、急遽5日以内に江戸へ参勤せよと命じられる。叛けばお取り潰し必定。-時間がない。財政難の小藩には費用も、行列を組む人手もない。心優しき藩主内藤政醇は知恵者の家老と共に策をこらす。妙案と頓智で難所を切り抜けていく殿と家臣の爽快劇!
5. 『イクサガミ』今村翔吾
時代設定:明治時代
「バトルロワイヤル」のような設定で、歴史上の有名人物たちが生死をかけて戦うという、斬新でスリリングな作品です。
文章がリズミカルで読みやすく、まるで少年漫画を読むような感覚。「本は苦手だけど、ワンピースや鬼滅は好き!」というタイプの子にぴったりです。
金か、命か、誇りか。刀を握る理由は、何だ。
明治11年。深夜の京都、天龍寺。
「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与えるとの怪文書によって、腕に覚えがある292人が集められた。告げられたのは、〈こどく〉という名の「遊び」の開始と、七つの奇妙な掟。
点数を集めながら、東海道を辿って東京を目指せという。
各自に配られた木札は、1枚につき1点を意味する。点数を稼ぐ手段は、ただ一つ――。「奪い合うのです! その手段は問いません!」
剣客・嵯峨愁二郎は、命懸けの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉を守りながら道を進むも、強敵たちが立ちはだかる――。
まとめ
今回ご紹介した5冊は、どれも歴史という背景がありながらも、「歴史の授業では味わえない人間ドラマ」が詰まった作品ばかり。笑って泣いて、時代を駆け抜けるストーリーを読んでいるうちに、歴史がもっと身近に感じられるはずです。
