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クリスマスに本を一冊。
そう聞くと、なんだか素敵な感じがします。とはいえ、中高生ともなると、親が「これ読んでみたら?」とすすめても、そう簡単には読んでくれません。
だったら、こちらから「読んでほしい本」を選ぶのではなく、本人が「これ、ちょっと面白そう」と思える本を探してみるのはいかがでしょうか。
今回は、クリスマスに読みたい小説を20冊集めてみました。
心あたたまる物語から、クリスマスに起こる事件を追うミステリー、青春やファンタジーを楽しめる作品まで、クリスマスの夜に読む一冊を、子どもと一緒に探してみてください。
朝読にはこちらがおすすめ
目次
感動する本を読みたい
①『クリスマス・ピッグ』(J.K.ローリング)
ジャックは、小さい頃にもらったブタのぬいぐるみが大好きです。
良いことがあっても悪いことがあっても、ぬいぐるみはいつもジャックのそばにいました。
ところが、ある年のクリスマスイブ、恐ろしいことが起こります――ぬいぐるみがいなくなったのです。
それでも、クリスマスイブは、起こるはずのない奇跡が起こり、叶うはずのない願いが叶い、あらゆるものに命が宿る日です――もちろん、ぬいぐるみにも。
ジャックがクリスマスにもらった新しいブタのぬいぐるみ(消えた宝物のかわりにやってきた、口うるさい子ブタです)は、大胆な計画をくわだてました。
ジャックと新しいぬいぐるみは、一緒に魔法の旅をはじめます。
失われたものを取りもどし、ジャックの一番の親友を見つけるために。J.K.ローリングが『ハリー・ポッター』のあとに初めて書いた児童書です。
②『賢者の贈り物』(オー・ヘンリー)
1900年代初頭のニューヨークに生きる人々の姿を描いた、珠玉の短編集!
1ドル87セント。クリスマスを翌日に控え、若妻デラが夫へのプレゼントに費やせるのは、たったそれだけだった。しかし、愛する夫にどうしても世界一の贈り物をしたい。デラは唯一の自慢である髪を売る決心をするが……(「賢者の贈り物」より)。
世界中でもっとも愛読されているこの一編をはじめ、「警官と讃美歌」「金のかかる恋人」「春の献立表」など、短編の名手オー・ヘンリーが、1900年代初頭のニューヨークに暮らす庶民の姿を独特のユーモアとペーソスを交えて描きだした短編16話を収録。
③『13番目の贈りもの』(ジョアン・フイスト・スミス)
1999年秋、愛する夫が突然息を引き取った。悲しみから立ち直ることができず、子供を思いやる余裕のない妻。行き場のない怒りのために高校を休みがちで、まともに口もきいてくれない長男のベン。 夜な夜な悪夢にうなされゲームに逃避する次男ニック。唯一、末娘のメーガンだけが家族の仲をとりもとうとしていた。 そんな家族のもとに、クリスマスを控えたある日、玄関の前にポインセチアが1鉢届く。 添えられたカードには、『クリスマスの12日間』の歌詞によく似たメッセージと「真の友」という署名。それから毎日、小さな贈りものが届き始める。 最初は抵抗を感じていた家族だったが、欠かさず届けられる贈り物によって、次第に閉ざした心を開くようになり、明るさと絆を取り戻していく。家族が最後に手にした13番目の贈りものとは何だったのか?
④『34丁目の奇跡』(ヴァレンタイン・デイヴィス)
世界中を感動させた名作映画「34丁目の奇蹟」 原作本。初めての邦訳!
こんなにも心のあたたまる物語があっただろうか!アメリカでは半世紀もの間読みつがれてきたクリスマス物語。
⑤『クリスマス・キャロル』(ディケンズ)
世界中でもっとも愛されているクリスマス・ストーリーの名作!
文豪としてのチャールズ・ディケンズの名を世界的なものにならしめた不朽の名作。クリスマスの物語として毎年一篇ずつ書かれたクリスマス・ブックの第一作で、発表後まもなく驚異的な大ベストセラーとなった。
クリスマスの前夜、老守銭奴スクルージのもとに、「過去」、「現在」、「未来」の三幽霊と、昔の相棒マーリーの幽霊が現れ、これまでスクルージが行ってきた冷血非道な行いの数々を見せる。それでも最初は気丈にふるまうスクルージだったが、やがて自分の人生の空虚さに気づき、改心して真人間の生活に立ちかえることを決意する。
⑥『キャロリング』(有川浩)
クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。
逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
⑦『ナゲキバト』(ラリー・バークダル)
私は9歳のとき、両親を事故で亡くし、アイダホ州ボイジに住む祖父にひきとられた。
やさしく、ときにはきびしく、「生きる」ということを教えてくれた祖父。
ふたりで暮らした日々の思い出のなかで、ひときわ鮮烈によみがえるのは、あの日の情景。
それは、あの夏の日、ナゲキバトを撃ってしまった日のこと…。
深く、静かに、あなたの胸を撃ちぬく物語。人はいかに生きるべきか?
小さなぼくに教えてくれたのは祖父だった。
ミステリーや謎解きが好き
⑧『名探偵ポアロ ポアロのクリスマス』(アガサ・クリスティー)
クリスマスの夜、鍵のかかった部屋で富豪が殺された。ポアロが密室殺人に挑む!
クリスマス・イヴの夜、意地の悪い大富豪シメオンがありえない状況で殺された。ドアには中から鍵がかかり、窓もふさがれていたのに、犯人が部屋にいなかったのだ。館にいたのはシメオンの家族と使用人だ。跡継ぎとして父親に振り回されてきた長男、犯罪歴のある次男、金に困っている三男、執事や世話係……犯人は誰か? どうやって部屋から消えたのか? ポアロが挑む。
⑨『名探偵ポアロ クリスマス・プディングの冒険』(アガサ・クリスティー)
ある年のクリスマス、ポアロのもとに外国の王子がやってきた。家宝のルビーを奪われたので取り戻してほしいという。しかし潜入先のお屋敷でポアロを待っていたのは殺人事件だった?
ポアロもの5篇、マープルもの1篇を収録。ルビ・挿絵付き、小学校高学年~
⑩『クリスマスも営業中?』(ヴィッキ・ディレイニー)
ジングルベルが奏でるミステリ・シリーズ第1弾! 夏も冬もずっと「クリスマスの町」。そんな愛らしい町を特集するはずだった旅行誌の記者が殺されてしまった。クリスマス雑貨店を営むメリーは、事件のせいで悪評の立った町を救おうと立ち上がるが……!?雪の降り積もるルドルフの町。
一年を通してクリスマスを祝う「クリスマスの町」としての知名度はまだまだ低いけれど、ついに今年は有名旅行誌の記者が取材にやってきた! この機会を逃すまいと町の人々は一丸となって聖なる季節を盛り上げる。クリスマス雑貨店を経営するメリーもそのひとり。木の玩具に、きらめくオーナメント……職人たちがひとつひとつ丁寧に作ったかわいらしい雑貨に、お客さんが顔をほころばせる瞬間は何にもかえがたいものがあった。
ところが、町が誇る大パレードが終わってほっとしたのもつかのま。旅行誌の記者が何者かに殺される事件が発生し、観光客が激減。このままでは多くの店が閉店に追いこまれてしまう! メリーは事件を解決して町に平和を取り戻そうと奮闘するものの……!?
⑪『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』(ケイト・ミルフォード)
12歳のマイロの両親が営む小さなホテル〈緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)〉に、ある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。彼らは全員が滞在予定日数を告げず、他の客がいることに驚いていた。なぜ雪に閉ざされたホテルに来たのか? マイロは客の誰かが落としたと思しき古い海図を手がかりに、彼らの目的を探ることにする。それはホテルの秘密につながっていた……?
心あたたまる聖夜のミステリ。
⑫『クリスマスを探偵と』(伊坂 幸太郎)
舞台はドイツ。
探偵カールがクリスマスの夜に出会った謎の男とは……?伊坂幸太郎が贈る聖夜の奇跡の物語
大学生のときに著者が初めて書いた小説(初出『文藝別冊 伊坂幸太郎』/2010年小社刊)を自身の手により完全リメイク!
デビュー以来の伊坂作品のモチーフ、
「探偵」「男2人」「親子愛」「巧妙な構成」「ラストのどんでん返し」……
などのエッセンスがすべて凝縮された、珠玉の物語。
伊坂作品にはおなじみ、あのキャラクターの元祖とも言える人物も登場。
⑬『クリスマスの殺人』(アガサ・クリスティー)
ミステリの女王アガサ・クリスティーの短篇から、冬をテーマにした作品を収録した傑作選。ポアロ、ミス・マープル、トミー&タペンス、クィン氏と、クリスティーを代表する名探偵たちが勢ぞろい。クリスマスプレゼントにぴったりの豪華な装幀のギフトブック。
青春・恋愛・ファンタジー・ユーモアが好き
⑭『飛ぶ教室』(エーリヒ・ケストナー)
子どもの涙がおとなの涙より小さいなんてことはない。寄宿学校でくらす優等生マーティン、すて子のジョニー、けんかの強いマチアス、弱虫ウリー、皮肉なセバスチャンらの友情をえがく、クリスマスの名作。
⑮『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(代田 亜香子)
ハロウィン・タウンの人気者〈パンプキン・キング〉ことジャック・スケリントンは、毎年おなじようにくりかえされるハロウィンの準備にうんざりしていました。
ある日、森の中で奇妙な扉を見つけたジャック。
扉の先は、ハロウィン・タウンとはまったくちがう、陽気なクリスマス・タウンでした。
その明るい世界に魅せられたジャックは、今年は、ハロウィン・タウンでクリスマスをすることを思いつきますが……。
⑯『ぼくらのメリークリスマス』(宗田 理)
「ぼくら」が聖夜に大暴れ!?「ぼくら」シリーズ高校生編・第6弾!
金庫破りのプロだったルミの父親に、秘密組織から仕事の依頼が。
ルミを人質にとられ、頭を悩ます「ぼくら」。
改心して戻ってきた泥棒集団・七福神の協力も得て、ルミ奪回、そして秘密組織の悪事を暴くために動き出す!あやしいのは、徘徊老人の行方不明事件と、新興宗教「ポックリ教」、そして大物代議士。
5億円のルビー「赤い花」は誰の手に?仲間がいれば、ぼくらは無敵。
クリスマスにもぼくらが大活躍、ひとみを狙う大学生と英治のデスマッチの結果もお楽しみに。。
⑰『コンビニたそがれ堂 祝福の庭』(村山 早紀)
本当にほしいものがある人だけがたどりつける、不思議なコンビニたそがれ堂。北国の高校を卒業し、今は街角の洋品店で働くつむぎが、たそがれ堂で手にしたものは――。
諦めてしまっていた夢の続きを描いた「ガラスの靴」、老いた人気漫画家と少女の交流がユーモラスな「神様のいない家」、サンタクロースに手紙を書いた少年たちの物語「祝福の庭」。
すべてを突き抜けて溢れだす魔法のような煌きと温もり、大人気シリーズ第6弾!
⑱『この冬、いなくなる君へ』(いぬじゅん)
「この冬、君は死ぬ」謎の男・篤生に告げられた菜摘の運命は――。ラストに待ち受ける衝撃に、温かい涙が止まらない冬の物語。
文具会社で働く24歳の井久田菜摘は仕事もプライベートも充実せず、無気力になっていた。ある夜、ひとり会社で残業をしていると火事に巻き込まれ、意識を失ってしまう。はっと気づくと篤生と名乗る謎の男が立っており、「この冬、君は死ぬ」と告げられて――。ラストのどんでん返しに、衝撃と驚愕が待ち受ける!
切ない涙が温かな涙に変わる、著者・いぬじゅん渾身の最新作!
⑲『X’mas Stories 一年でいちばん奇跡が起きる日』
もう枕元にサンタは来ないけど、この物語がクリスマスをもっと特別な一日にしてくれる――。六人の人気作家が腕を競って描いた六つの奇跡。自分がこの世に誕生した日を意識し続けるOL、イブに何の期待も抱いていない司法浪人生、そして、華やいだ東京の街にタイムスリップしてしまった武士……!
ささやかな贈り物に、自分へのご褒美に。冬の夜に煌めくクリスマス・アンソロジー。
⑳『太陽の塔』(森見登美彦)
私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!
クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。
失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
まとめ
クリスマスに読む本は、必ずしも「クリスマスらしい感動作」でなくてもいいのかもしれません。
謎解きが好きならミステリーを。青春物語が好きなら青春小説を。ちょっと不思議な話が好きならファンタジーを。
今回紹介した20冊の中から、「これ、読んでみたい」と思える一冊が見つかれば、それだけで十分です。
親が選んだ本を読むことよりも、自分で選んだ一冊を夢中になって読むこと。そんな読書体験が、次の一冊との出会いにつながっていくのだと思います。
今年のクリスマスは、プレゼントを選ぶように、子どもと一緒に「一冊」を選んでみてはいかがでしょうか。

